2010年10月04日
父への手紙
三七日の9月6日、息子は4歳の誕生日を迎えました。
8月18日、父が亡くなりました。
昨年末頃から、脇腹に痛みを感じ、4月に検査入院。
2年前にも入院し、今回もその病気のせいだろうと思っていましたが、5月に別のやっかいな病気が判明。
いろんな持病もあったことから、積極的な治療は難しいと告知を受け、緩和医療によるケアが開始されました。
それでも父は、
しゃあないな〜
常に周りに気を使い、決して怒りや、嘆きを見せることはありませんでした。
しかし、母から聞いた、父のメモ帳に綴られた闘病生活は、相当辛いものだったようで、母もまだ全部を読めていません。
幸か不幸か、不規則な勤務をしているので、結構看てあげることができたと思っていますが、もう少し何かしてあげられなかったのか、未だに思い悩んでいます。
6月末に、容態が安定していたので、一時退院にて自宅療養。
7月末に、容態が悪化し、救急車で搬送、再入院。
主治医の先生からも、
まず、お盆を乗り切りましょう
長くはないことを説明されましたが、少し容態が安定してきたので、もう一度自宅に帰れるかと思っていたのですが、その前辺りから、急加速で悪化していきました。
子供達も、妻に連れられて、毎日お見舞いに訪れました。
父は、最後まで孫の成長を気にかけ、笑顔を絶やしませんでした。
祖母がまだ健在であることも、何とか持ち堪えようと、頑張っていたと思います。
亡くなる2日前まで食事をとり、買ってきた饅頭を見つけては、
ニヤッと・・・
食っていいか?
暑い時期だったので、かき氷も、よく食べていました。
亡くなる前日には、意識は朦朧と、ひたすら眠るばかりでしたが、1人にさせたくないと、私は病院に泊まりました。
翌朝、母と妻と交代し、子供達は一緒に連れて出て、昼食を済ませてから、再び病院に向かう途中で、妻から泣きじゃくった声で連絡がありました。
私と子供達は間に合いませんでしたが、母と妻に手を握られて、そのまま眠り続けるように、静かに逝ったようです。
父が亡くなって、母も私も、妻も子供達も、皆泣きました。
娘は、悲しくて悲しくて、いつまでも泣き続けました。
息子は、よく分からないままに、それでも、いつかまた帰ってくると言っています。
この夏休みは、子供達にとっても、忘れられない、大きな出来事となりました。
今更ながら、世間知らずで、自分勝手、何て親不孝者だったんだと、悔しいやら、情けないやら・・・
それでも、父と看護婦さんとの会話で、
1人息子さんやったら、かわいい?
当たり前やんか!
既に意識が混沌とし始めた頃、私が傍にいるのも分かっていたのかどうか、量りかねますが、この年になって、親からかわいいと言われたこと、父の息子でよかったんだと、最後に最高の褒め言葉を貰えたような気がしました。
享年67歳、決して長い人生ではありませんでしたが、いつも穏やかだった父のおかげで、最後まで笑顔で過ごせたこと、とても幸せだったと感じています。
ありがとう、お疲れさまでした。
父を失ったことは無念ですが、父が残したものを大切に、家族皆で支えあって、これからを歩んでいきたいと思います。
しばらくはバタバタと、釣りに出掛けるのも難しいでしょうが、またゆっくりと更新していきますので、よろしくお願いします。
昨年末頃から、脇腹に痛みを感じ、4月に検査入院。
2年前にも入院し、今回もその病気のせいだろうと思っていましたが、5月に別のやっかいな病気が判明。
いろんな持病もあったことから、積極的な治療は難しいと告知を受け、緩和医療によるケアが開始されました。
それでも父は、
しゃあないな〜
常に周りに気を使い、決して怒りや、嘆きを見せることはありませんでした。
しかし、母から聞いた、父のメモ帳に綴られた闘病生活は、相当辛いものだったようで、母もまだ全部を読めていません。
幸か不幸か、不規則な勤務をしているので、結構看てあげることができたと思っていますが、もう少し何かしてあげられなかったのか、未だに思い悩んでいます。
6月末に、容態が安定していたので、一時退院にて自宅療養。
7月末に、容態が悪化し、救急車で搬送、再入院。
主治医の先生からも、
まず、お盆を乗り切りましょう
長くはないことを説明されましたが、少し容態が安定してきたので、もう一度自宅に帰れるかと思っていたのですが、その前辺りから、急加速で悪化していきました。
子供達も、妻に連れられて、毎日お見舞いに訪れました。
父は、最後まで孫の成長を気にかけ、笑顔を絶やしませんでした。
祖母がまだ健在であることも、何とか持ち堪えようと、頑張っていたと思います。
亡くなる2日前まで食事をとり、買ってきた饅頭を見つけては、
ニヤッと・・・
食っていいか?
暑い時期だったので、かき氷も、よく食べていました。
亡くなる前日には、意識は朦朧と、ひたすら眠るばかりでしたが、1人にさせたくないと、私は病院に泊まりました。
翌朝、母と妻と交代し、子供達は一緒に連れて出て、昼食を済ませてから、再び病院に向かう途中で、妻から泣きじゃくった声で連絡がありました。
私と子供達は間に合いませんでしたが、母と妻に手を握られて、そのまま眠り続けるように、静かに逝ったようです。
父が亡くなって、母も私も、妻も子供達も、皆泣きました。
娘は、悲しくて悲しくて、いつまでも泣き続けました。
息子は、よく分からないままに、それでも、いつかまた帰ってくると言っています。
この夏休みは、子供達にとっても、忘れられない、大きな出来事となりました。
今更ながら、世間知らずで、自分勝手、何て親不孝者だったんだと、悔しいやら、情けないやら・・・
それでも、父と看護婦さんとの会話で、
1人息子さんやったら、かわいい?
当たり前やんか!
既に意識が混沌とし始めた頃、私が傍にいるのも分かっていたのかどうか、量りかねますが、この年になって、親からかわいいと言われたこと、父の息子でよかったんだと、最後に最高の褒め言葉を貰えたような気がしました。
享年67歳、決して長い人生ではありませんでしたが、いつも穏やかだった父のおかげで、最後まで笑顔で過ごせたこと、とても幸せだったと感じています。
ありがとう、お疲れさまでした。
父を失ったことは無念ですが、父が残したものを大切に、家族皆で支えあって、これからを歩んでいきたいと思います。
しばらくはバタバタと、釣りに出掛けるのも難しいでしょうが、またゆっくりと更新していきますので、よろしくお願いします。
Posted by チヌスパイク at 21:30
│家族
この記事へのコメント
お父様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
チヌスパイクさんは立派に最後まで親孝行されたと私は思います。正直、読んでいるうちに涙が出て私も悲しくなりました。私の父のことも思い出し、毎月の月命日の時には実家にて家族全員でお参りしに行ってますが、ずっとずっと続けようと思いました。
ご家族の皆さん、大変でしょうが お母様の体調が一番気になるのではないかと思います。なんとか皆様 お体を崩しませんように...願うことしか出来ず。
頑張ってください!
チヌスパイクさんは立派に最後まで親孝行されたと私は思います。正直、読んでいるうちに涙が出て私も悲しくなりました。私の父のことも思い出し、毎月の月命日の時には実家にて家族全員でお参りしに行ってますが、ずっとずっと続けようと思いました。
ご家族の皆さん、大変でしょうが お母様の体調が一番気になるのではないかと思います。なんとか皆様 お体を崩しませんように...願うことしか出来ず。
頑張ってください!
Posted by SHOZO at 2010年10月05日 10:04
SHOZOさん
こんばんは
おっしゃる通り、母の状態が、一番気になるところです。
孫達が賑やかに、そろそろ一緒にお出かけも、それが何よりの供養かと思います。
お気遣い、ありがとうございます。
こんばんは
おっしゃる通り、母の状態が、一番気になるところです。
孫達が賑やかに、そろそろ一緒にお出かけも、それが何よりの供養かと思います。
お気遣い、ありがとうございます。
Posted by チヌスパイク at 2010年10月06日 01:45
スパイクさん、こんばんは。
お久し振りです、お父様の事は全然知りませんでした。
私く事で恐縮ですが、心より、ご冥福をお祈り申し上げます。以前から調子が悪いとは聞いていましたが、まさか、まさかです・・・。最近やっと、娘に占領されていたパソコンもチョコチョコ使えるようになってブログも再開しょうと考えていたところでした。ご家族の方、特に子供さんは一緒に生活されていたのだったら余りにも悲しみが深かったのではないでしょうか、小さな子供の気持ちを考えたら涙が出て来ます。今は色々と大変でしょうが、徐々にで良いです、皆さんが笑顔を取り戻せる日が来る事を願っています。御祖父ちゃんの大きな愛情で育ってきた子供さんは、きっと、心の優しい人になります。
~又、落ち着いたら一緒に釣りに行きましょう~今はこれしか言えません~
~スパッチ頑張れ~
お久し振りです、お父様の事は全然知りませんでした。
私く事で恐縮ですが、心より、ご冥福をお祈り申し上げます。以前から調子が悪いとは聞いていましたが、まさか、まさかです・・・。最近やっと、娘に占領されていたパソコンもチョコチョコ使えるようになってブログも再開しょうと考えていたところでした。ご家族の方、特に子供さんは一緒に生活されていたのだったら余りにも悲しみが深かったのではないでしょうか、小さな子供の気持ちを考えたら涙が出て来ます。今は色々と大変でしょうが、徐々にで良いです、皆さんが笑顔を取り戻せる日が来る事を願っています。御祖父ちゃんの大きな愛情で育ってきた子供さんは、きっと、心の優しい人になります。
~又、落ち着いたら一緒に釣りに行きましょう~今はこれしか言えません~
~スパッチ頑張れ~
Posted by もんちゃん at 2010年10月07日 23:52
もんちゃん
こんばんは
お久しぶりです
落ち着いたとまではいきませんが、ようやく一区切りがついた感じです。
娘の涙にはもちろんですが、息子の強がりにも、辛いものがありますね。
ボチボチと復帰していきますので、その時はよろしくお願いします。
ありがとうございます。
こんばんは
お久しぶりです
落ち着いたとまではいきませんが、ようやく一区切りがついた感じです。
娘の涙にはもちろんですが、息子の強がりにも、辛いものがありますね。
ボチボチと復帰していきますので、その時はよろしくお願いします。
ありがとうございます。
Posted by チヌスパイク at 2010年10月08日 02:09